望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

仏生山 街並み情景


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高松市仏生山の街並み


街並み憧憬


嘗ての緑酒紅灯は楓蔦

西の空へ名残つよし茜色
街並み古式蒼然 
旅心は薄暗い灯の軒先に栖をかまえ一夜の投宿
旅愁を東へ東の蒼空に天外とせん


空き家にこもった山伏のホラ貝 九字を切り祈祷

夕暮れに行脚する虚無僧
着物を染め直し秋色衣で尺八業 
ミヤマアカネは紅色を自分色と織り成して茜空
黒 斑点 黄色ヒョウモン蝶 頭色を時空へ飛び翔び

未練の残像を断って旅立て


厚い雲 薄雲 交互の時空

未知の間隔で強雨弱雨
聖典を覆す宝玉の水
走り雨 秋雨と降るが良い


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