2024-05-28 心あんず 思いダイヤル 心あんず こいこいと両手を差し出す主 目の前にパッと出現ヨチヨチ感覚は主の顔にあった 主は牛を操って水田に小春日和を取り込む桑の果汁をせめてもと一歩先へ 乾燥ナツメ 乾燥イチジクを弾き出す 折り返しをなだらかに足踏み 田植え足袋ごしの麻痺を杏に秘めて童心を耕作 童子へ赤々と心あんず 赤犬 桑の果実 幸田文 主が読んだ聞かせた教科書は湿って霞むオアシス 主を黙想する夕焼け雲へ旅愁 乾燥した砂漠に一頻りの雨よ 細い直線を心あんずと潤して
2024-04-21 グレープフルーツ対価 思いダイヤル グレープフルーツ対価 コンバースハイカットより背伸びは騒騒スクリーン 白いキャンバスを墨流しポッかりアメゴムは運動靴 スニーカーブルースは自己破壊への総括 ロードショー割引券配布 ポプラ新芽の初々しさを口中へ 咀嚼を微睡んでスルメイカ ローストチキンたれ代金 Xmas芳香は麻痺する感性をヤマンバに仕立て上げるブロイラーの足 添加無し素生 エキスポ70より薫香 懐中へおとぎ話に織り上げた 太陽の塔と水平に思考をチューニング 錯誤を打点として志向性はフォーエバー 回想バス・ストップを出発 期限切れ切符は何回も重なり 春はあっという間 葉桜にソヨソヨと風はそつなく グレープフルーツに塩 対価は衝撃的な振動だった
2024-03-31 崩壊した3月以降 思いダイヤル 崩壊した3月以降 レストランに輝度は聖女 時節は一環した主義主張 水分で変容していく精神革靴 教養 雀をパーチク述べさせる 礼儀 冷感的な感謝を配してアレルギー能面 桜は冴えて泣きながら3月以降 魔法使いは老婆心ではなかった ソクラテスを違憲者と投獄してしまうゴールド 喚こうと動じない重量感 時には幸運の金貨馬鹿一をこき下ろす 受難を知らない作者面々時点から自転しながらLEDライトを複眼に突き刺して不動心 月光仮面もぶっ飛ぶ新月の夜 自戒のない傲慢さはシシオドシから尺八の唇へと動いた 微妙という折鶴は悲嘆にくずれ夕日に照ろうとした 崩壊した3月以降 小春日和はサラサラくるよ
2024-03-17 からし菜まつり 思いダイヤル からし菜まつり 四季折々 変革する角度 川土手の今昔に慄然たってからし菜 アクリル板に押し花と挟まれた強味 熟成のブランデー樽に上澄で答える葡萄畑を荒らすことはなかったオリーブ油に浸されても食味をまして土手に棲んだ見終わった桜桃を愛唱 ドンドンと押水だ春歌 ソメイヨシノの下に群生は今紫外線を体内で濾過もできる音波に舞う見事さは失せようと時の雨春にドンドンと謂わしめる 毎月 季節に圧縮される土手ドラマ一つ檜舞台へ痛みを蹴って からし菜まつり
2024-03-10 四角に鉄瓶 よすみに鉄瓶 竹藪に名を伐られた土蔵は黒白 赤土を塗られた壁を被り質実剛健は銀の太刀に存ずる座を外し円を共有 四角に一歩二歩足取りは並 足跡は浅く濃厚 湯ざめて青光る鉄瓶 竹炭を振りかけ千鳥足 竹繊維に馴染んだ航海は時の底に羞じらう真空の座を見定めノーブル閃光 貴賤なし電流に畏敬の念 球形荒野に鉄瓶であろう 一休み ひっそり缶けり 木霊は心音 もういいかい 二筋 三筋 進路は未未 定石は澱んで盤上に白黒 重厚な大理石を配して四角反転しない屈強さを鋭く河原で丸石と転がる日々 片隅へ
2024-02-28 ミモザ露地 思いダイヤル ミモザ露地 春を廻ろうと巡礼の鐘にミモザ まばらな不整脈 まばらにハート 菜の花畑で粉薬を待っている時間 粉雪をオシロイにして色眼鏡から逃れたい 春霞に自らを晒してボヤかした ミモザとミモザ 互いに反射 突如発展した脳内幽霊に泣きべそ ミモザ色の疎さ加減は空気感 戦争に何色と唄う窓口少女 文芸 絵画に封印された裏腹 グローランプはピカピカ ほんわかに点灯した蛍光灯 その彩はミモザ色 すんなり居眠り 今宵の色合いは占領から解放 七色濃淡から清水にミモザ色 天上の月色に微笑み返し 露地から路地へ更新手続き 黄色ラッパを鳴らしてミモザ
2024-02-18 秀でる路線 秀でる路線 レールとレールに錆び付く不安 三枚羽は黒褐色に馴染まれた 残り一枚によせる意気地 傲られ煽られた中で四つん這い 萎びた花びらを抱き締めて 交互に支柱と庇いあった 鈍行汽車に乗車すれば凹凸 ゆるやかなカーブをガタン ブレーキの茶錆びでゴトン 方向きやすい精神路線 藁をもつかみたい真っ直ぐさ 腹黒い砂糖水にかぶり付き 飲み干されるまで固形物 太い一本の起動は野原を通過 俯瞰する優しすぎた花弁 秀でる線路から決別 花束を一路へ贈ろう 真っ当な花盛り蝶よ羽よ 一人では遠い駅に二輪草