望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ミモザ露地

ミモザ露地 春を廻ろうと巡礼の鐘にミモザ まばらな不整脈 まばらにハート 菜の花畑で粉薬を待っている時間 粉雪をオシロイにして色眼鏡から逃れたい 春霞に自らを晒してボヤかした ミモザとミモザ 互いに反射 突如発展した脳内幽霊に泣きべそ ミモザ色の疎…

秀でる路線

秀でる路線 レールとレールに錆び付く不安 三枚羽は黒褐色に馴染まれた 残り一枚によせる意気地 傲られ煽られた中で四つん這い 萎びた花びらを抱き締めて 交互に支柱と庇いあった 鈍行汽車に乗車すれば凹凸 ゆるやかなカーブをガタン ブレーキの茶錆びでゴト…

小春凪ぎ

小春凪ぎ クレパス7色を駆使して照射 園児ぐらいになったかな春蝶々はサナギに情緒不安定 画仙紙に夫婦岩を描写絵心はサナギから青汁を書写名前2文字に執着してこそ 薮椿一輪 メシベに接吻 薮椿色 甘味な非現実より生色を我が手に点描 愛撫さながら反芻す…