望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

2022-01-01から1年間の記事一覧

君とグリーン再起

グリーン再起 野原から雑食である狸 アスファルトを駆けて人ゴミを脱出すべきゲート赤い反動ボタンを未確認 狸の後方で風車は赤いボタンへ煽った 狸の鳴き声を知ってる君は真顔で話し掛けてきた僕は緑コンセットに非接触 冬枯れてイバラは凍える鋭さ 夕暮れ…

ときめき秋空7000m

トキメキ秋空 未成熟に光波動は指先から春めきトキメキ僅かな酸素で七色に到達壷洞窟を酒倉芳香で充実 更なる碧空を暗示して亀裂秋上空7キロ 碧空を割り切れないジェット音 自然発火した爆竹の狂おしさを発信 アケビの種子一粒を選別できない憔悴感 熱いブ…

イラクサ部屋

イラクサ蔓延る部屋 イラクサ部屋 イラクサ蔓延った日常部屋を行き戻り こんにちは イキイキ山河にありて幾年歳誰かさんよ 声を掛けたい あんた誰かさん違うのか次から次 玉水を蓄えたイラクサ部屋 話し掛けたい言葉でつまづく おーい猫 こっちこい子 路地を…

思いダイヤル

思いダイヤル 荒地の雑草に新たな名前 ダイヤルを回して読み込む1 2 3 4 567890昨日の草と命名していた 草地を突き上げる金の羽 明日草と言わしめて廻るふと回してるダイヤル 時間経過と連動するように明日を意識して回してる

雲早山恋うた

雲早恋唄 落ち葉と土の中間を彷徨 我が身の愚かさ支柱一本石つぶてを纏い固執する取手松葉を剣にして引き裂きかきむしる粒子を帯びた身体は錆びつく無音の恐怖 地鳴りはぐらぐら素足を叩く急がせる 幽かな感触で蠢く古人の唄 頭に抱えて道は遥か雲の果てに山…

田舎色こい恋人

田舎色こい恋人 月は白粉を施して沈降緑色スイカへ赤く火照り青白い冷たい膚の君となる水色透明の夏 熱い火照りを清流へありのまま透過雨粒に染み込んだ緑色魂草地を解放された自由運動冷たい膚を君となって貫く赤裸々に昇る生々しい君よ僕は醒めた緑の中に…

うぐいす色接続

ウグイス色接続 人里を遥かに茂みざざざ 深味をました地味はざざざ觜は丸く囀ずりは不器用鍵先の冷たさでしっかり木漏れ日に打ち解ける 完熟を目蓋に終着と治め 生梅の袂に心眼をはらして背伸びなし止まり木急傾斜の肌に細胞をさらり 垂直には下らない名残感…

荒野シンドローム

荒野シンドローム あの日その時点からシンドローム 顔を閉じて口をあけろ聞き耳を閉じて鼻をあけろ懐疑を転がして囁く声 宇宙へ伸びるその雄壮 荒野に翌檜よあすなろ 荒野の現実は早番だ 夜露から霜降る早朝へ待たされる 根になり草に生るまで待てと言う股の…

波浪をしのぐ室戸半島

私の住んでみたい都道府県は高知県の室戸半島だ 大野大地を筆頭する海岸段丘に日本原風景が広がる梁瀬の原生林を源流とする 野根川 その他の河川北川村 馬路村 山合の地区に柚子の香りは匂いたつ平野部の町 安田 田野 東洋 室戸市 奈半利町のなはり語感は哀…