望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

空き家に紡いで

空き家に紡ぐ 蔦に蔓延られた空き家郵便配達 宅配便も行き過ぎすうっと古びた光景に紡がれる 黒ずんだ箪笥に古びた着物 赤子をあやす人は手拭いにモンペ姿 凍える夕暮れに立ち向かった 両手を合わせ悲境であろうと 家人は去り際に数えた唄 感傷にしたり観賞…

田舎むすび

田舎むすび 仕事師を手繰ってあの日 記憶の白雲はキラキラ さざ波 波飛沫に昇る心旅路春の雪を淡い心痛としのぎ我が家 鶯とともに春よ 白梅をこよなく愛した世間並に家をとまっしぐら早朝より日暮れまで田舎むすび 田舎むすびを日々とした仕事師 あの日の仕…

小枝に三叉路

小枝に三叉路 里山は谷間 水仙に似たあますだれ奥山への三叉路 サボテン種ビャクダンこの名前だと呼ばせた悔恨 愛おしさへ旅立った枝先は二股へ左右に行く末 小枝に新緑を求めていたい 方位磁石は南北を指してどっち いつ何処 愛おしさは360日 大枝三叉路に遠く…