望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

2023-01-01から1年間の記事一覧

ヘチマsponge

ヘチマsponge ヘチマ束子で濾過すべき云々 ヘチマ束子の繊維感に濾させる皮膚に波紋を描こうとしていた 三角刀を振り上げる限界 生き様を表に泥濘を進みながら 錆びない鉄瓶に刻む青い鳥耳鳴り癇の虫 銅板にノイズとしてリトグラフ深く彫り混んで傷も蒸れ 嗚…

ミニトマトにぬれて

ミニトマトにぬれて スイカ畑の空 昼間月に自己を重ねる私は沈むより愚か過ぎて夢遊病ミニトマトから本トマトへの道標青トマトだと契る痛切私は不満を洩らして鍬を打つ あの朝に君とは ほろ苦いトマト その外 心象は野菜サラダを断った今 君とは青トマト 明…

予期せぬ板挟み

予期せぬ板挟み 金色を仰ぐ先 羨望のもと見失う向地への整合 鰹節と卵に焦って冷飯の食事 予期せぬ爪研ぎは空白を引っ掻けて寛いだ自制心と味つけをカンナで研磨 カンナ屑と原木の悪夢を背負い切れず 我欲を枕に並べ土畑 枯葉と天空へ武勇を地にあろう