望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

2021-01-01から1年間の記事一覧

無辺に雪景色

無辺に雪景色 ギスギスした四角い空間 氷柱を溶かす動体視力は性別を儚む掘り下げるほど自己を苛み覗かせる花弁一枚の刹那霜降るチェーン切れ自転車を押して気長糸切れた凧を引き寄せて愛だと熟思 白雪を秘めてさざ波を介さない堅牢度坦懐を雪に纏う素顔は女…

ロン毛エレジー

ロン毛エレジー 天秤に掛けられたロン毛 うすい髪を天骨より束ねる むさ苦しい居心地は快適 岩ナイフに転んだ居心地 辟易むしゃくしゃだ赤銅に焼けた強情は模造 紅葉を胸中に旅愁へブラウン焦げ付くロン毛を払わない焼き印を捺され痛恨の極み 雄叫びはむちゃく…

母心緒

母心緒 飾り棚に二枚の硝子板 冬曇りを拒否するように白 35枚目に飾った硝子板に娘はあの日のまま 一緒に歩いた夫は70枚目に微笑みをうかべる モビール硝子棒は乾燥した音をたてカランカラン 額は追憶を硝子棒に下した 大気の切れ味に過去へ捻れない老境は…

昼月に寝る

昼月に寝る 天上は特殊に遥けき人 七色すうっと光り傷つき背もたれに入る弱々しい白さで切れ切れ隠しとおす香水ブルー 肌荒れなしドーランに安堵どぎつい香水群を下に下に 高い位置故に春けき人影土足を詠む仕方なさ 切れ切れる絹雲をソラムシ 天空ブルーに…

影線路

影線路 ガタンゴトン 風になる 山奥に影は走って揺らぐ心意気も絶え絶えた 老夫婦は根を刈りとる精神衛生を保温する鍵 我が子は峠越えを拒否茅葺き家屋に売り看板 昨日まで山に抱かれた一人猟犬は檻の中に垂れ流し猫は杉林の元で山猫ガタンゴトン 杉林へ走る…

ビジリアン純色

マスク生活で感じること 新型コロナ流行でマスク効能効果を疑問視する者たちは騒ぎ立てるが 要するにつむじ曲がり天の邪鬼 差別をしないといられない馬鹿者だウイルスに効果を発揮せずとも 花粉症 アレルギー鼻炎 副鼻腔炎の患者はマスクを付けだして確実に…

コオロギ魂

秋服 秋冬はコーディネートでお洒落 ブルゾンも必須アイテム1980年初頭 テレビドラマ 甘く危険な香り 根津甚八がブルゾンをかっこ良く着こなしていた 私は根津甚八のブルゾンに似たジャンバーを着て根津甚八に生りきっていた十代後半からファッションに目覚…

母さんの輪っか

食欲の秋 カレーうどん 小学校時代 給食に出てきたカレーうまかった どれほどウマかったかと言うと「素朴なお母はんの味」なんせウマかった 給食当番の時は 自分のアルマイトの器にモリモリとカレーを入れた 当番の特権 ちぎった食パンにカレーをつけて食べる こ…

紺碧を守り抜く

最寄り駅はビーチ 田舎の臨時駅season off・平穏な夏には海水浴で賑わっていた砂浜が、新型コロナ 天候不順で 潮騒の音だけが響いている。徳島県海部の田井ノ浜が一番美しく輝く季節は秋 秋の訪れは間近 水は澄み渡り潮風が頬をなでた。透明感のある空気、数…

波は降りしきる

東洋町甲浦 白浜 今日は何故か 目的もなくさ迷った気がつくと高知県東洋町甲浦にいた 遠浅のビーチがあり 夏は海水浴で賑わう 白浜ビーチである私が初めて訪れた時の白浜ビーチは 何にもなく本家ビーチがあるだけだったが 今は道の駅が整備され 特産品を取り…

地道にジェミニ

夏の苦手害虫 休耕田に雑草がはえる早さに驚愕 近辺では稲刈りが始まった せっせつと草刈り 異常にコオロギが大量発生していたのだ 例年とは比較にならない数 秋虫のコンサートが始まる時期 我が家の周囲ではコオロギ キリギリス クツワムシ マツムシの鳴き…

patagonia750

patagonia750 patagoniaバックプリントは華麗に750女性ライダーpatagonia文字を背負って 爆音はヒロインに途切れスロー再生で街頭を走り去る先 赤ん坊を抱いて寝かせようと patagoniaセルパに誠実成分はきわまる厳格 patagonia大地 一人ぼっちのセルパ 牛の涎をか…

杉林に銀河

杉一本へ帰還 煌々と杉林を照射する月明かり 月はねて夜空を月色に馴染ませようと杉山に降るよ 百分の1に始まり百分の二百へ分れ目 一本上り三本目で転がり月光を透かす枝を張れ杉林は続く 38万キロに月を仰ぎ杉山に育った裏山の夜空父へ銀河をはしらせる …

積年10X―year

梅雨の変遷 X年前の梅雨時期 農家に縄編み機 トーミなど百姓道具の納まった小屋が立っていた 屋根には朽果てることを象徴するように雑草 しとしと雨が地面に波紋を描く 雨小屋の倒壊を憐れむように小屋の姿をぼやかすのだった それだけの小屋なれど 江戸時…

なりすまし梨

梨という読み方 梨 この漢字をナシ リと読むのか 読めるのか学習して叩き込まれたものにしか読めないのではないか学のない私は漢字について感じるのです 当用漢字 その他の漢字にしても正論的成り立ちであろうが 何点と数字で数学的理論では成り立っていない…

アイスレイン

好きなアイス ファミリーマートの多分 独自ブランド チョコ&バニラバー 昭和時代 チョコバー商品の味わいを保持しつつほどよいアイス感がたまらない金時あんこ饅頭バー 大概のコンビニ スーパーに置いてある 濃厚なバニラと つぶあん 文句なし旨い 幻のアイ…

精神平野

精神平野 ケバケバを纏うを所以尖圭を潰す近回り時計を発芽させる欲望に駆られる 小心を平野に隠しての闘争遠回り近回り時計よサヨナラ 満たされる日々の路傍の石でよい のどかな牧場に巨体をゆする揺り篭 牛たる所以は牧場の仮想 雑念 追い越していた 野牛…

登頂へ向かう領域

197X年 ○○ 私はヤングオゥオー(^o^)だった ホンダCB50に乗って高丸山登り口まで発進 私のバイクは上り坂にとろく 何キロも続く上り坂ではエンジンが過熱 プルプルと音を発して停止 始動させてを繰り返し悪戦苦闘の三時間 登り口についてサンダル履き 50分で…

夏 ご飯たより

何にもしたくないとか 忙しいときは シラス丼徳島県和田島はシラス漁の本場 和田島の釜あげしらすは高価だが価格に見合うだけのうまさ釜あげしらすをコシヒカリ炊きたてのご飯にのせてすだちを絞りだし醤油でいただく 夏バテ 食欲のない時は有難い元気になる…

スマホ小出し進化

スマートフォーンのメーカー その年の新製品を前年度の製品より味付け もうこれ以上の進化はないよな主張するしかし技術の小出しで毎年小出し進化の新製品を出してくる そして最も不可解はスマホのcpu Snapdragonとかいうのは 前年度の物より20から30%の機…

流行と言う感覚

雨の日に必要な雨具 雨靴 レインコート カッパ傘 ポンチョなどあります私は昭和世代でありますがここに数年 若い女性が雨の日に履いているレインブーツ 流行何だろうけど 私には田植長靴を連想させる ズバリ○○化成の田植長靴だ流行とは回帰するというが業界…

懐古 スワラジ劇団

197X年代 徳島県の田舎において 生で観劇する機会は皆無だった○○2年生の時 講堂でスワラジ劇団公演を観劇したのが最初だストーリーは覚えていないが イーハトーブと言う単語だけは頭の中に存在していた それは銀河鉄道の夜 公演だったのだろう生のスワラジ…

ラブソングを超越

20年前迄によく聞いた曲 尾崎のアイラブユー TUBEの十年先のラブストーリー 中村雅俊の願い HOUND DOGのONLY LOVE 徳永英明の最後の言い訳 アイランドのstay with Me ラブソング バラードの名曲だった 最近は現実に立ち向かう やる気になる男への応援歌 姿憲…

ふくよか半円

佐喜浜町の放牧牛 室戸半島 海 山 川 素晴らしい自然の宝 観光地とは違う無名な場所ながら ここは室戸ジーオパークに属し正式な観光地だ 幾度 尋ねても新しいなにがしかの発見がある 室戸市佐喜浜町 佐喜浜川をさか上ること1時間 小坂山を仰ぎ見る平地に ジ…

ティファニー銀1g

苦手な食べ物 全般に漬物はだいの苦手とくに沢庵という大根独特の強烈な匂いがたまらなく駄目だ刺身につく大根の千切りは難なく食べる物心ついてから食べたことがないし どうして食べられないのか不明 子供の頃の厭な思い出弟はバリバリと沢庵を食べていた …

何度も読んだ本

何度も読んだ本 思春期は読書も旺盛 そして性に目覚める年頃 何度も読んだのは旺文社の文庫薄いグリーンの箱カバー入りで豪華だった フランスの女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの青い麦を何回も読んだが 性描写はないのに鮮烈年上の女性に憧れたもの…

麦よ喜望峰

高松市 多肥上町の麦畑 高松市中心部より南 直線で5キロの郊外で麦畑を発見した多分 讃岐うどん原料となる麦畑だと推察した讃岐うどん原料90%は 海外からの輸入品だそうだ それ故に地元の麦畑讃岐うどん原料10%の小麦で有ってほしい地元 高松平野で収穫され…

ガーデニング詩歌

ガーデニング詩歌 家の敷地で毎年 緑のカーテンは展開している去年に引き続きゴーヤは種蒔きから三週間経過 発芽なしないので昨日 ゴーヤ苗を購入して移植した本年は休んでいる畑 五坪ほどで野菜キュウリ 枝豆 にら ホウレン草花はコスモス ホウキグサを向日葵 …

昭和のバラード

となりのトトロで描かれた昭和時代の日本風景・和歌風景が、郷愁を思い起こし憧れへ駆り立てる。また、昭和時代の紙芝居の情景・歳時の挿し絵描写が、おぼろな春のような感覚でおおらかな味わいがあった。さまよう季節 春春春 孤独感春は孤独と儚いがゆえに …

薔薇の観覧車

私の休みの癒し 愛車で山合をドライブすることだ林道からの景観を楽しんだり 山と山との向こうにお伽の国 ユートピアが有りそうで 馬鹿馬鹿しいことに馬鹿一になっている 先般 偶然通りかかった民家に薔薇が美しく ご主人に了解を得て鑑賞させて戴いた散策し…