望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

ミモザ露地

 

ミモザ露地
 
春を廻ろうと巡礼の鐘にミモザ
まばらな不整脈 まばらにハート
菜の花畑で粉薬を待っている時間
粉雪をオシロイにして色眼鏡から逃れたい
春霞に自らを晒してボヤかした
 
ミモザミモザ 互いに反射
突如発展した脳内幽霊に泣きべそ
ミモザ色の疎さ加減は空気感
戦争に何色と唄う窓口少女 
文芸 絵画に封印された裏腹
グローランプはピカピカ
ほんわかに点灯した蛍光灯
その彩はミモザ色 すんなり居眠り
 
今宵の色合いは占領から解放
七色濃淡から清水にミモザ
天上の月色に微笑み返し
露地から路地へ更新手続き

黄色ラッパを鳴らしてミモザ

 

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