望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

土手道レコード盤


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阿南市 ほのぼの土手


土手道レコード盤

 

川土手 雑草生い茂り古道
飛び石を見て過ぎたよ
あの日 土手古道は夏の中
舗装道を走る聖火ランナー見守っていたんだ

聖火の白煙 風を冴え渡り

竹日の丸 パタパタと風をきって空気を押し上げ大勢の声援


あれから幾年よ
土手は雑草古道でそのまま流れて新しい風景
「ため池に入江ひらけ その先に人の出逢い別れ
宿命ではなく自然
地下の種子は花として栄冠へ 力強い言葉を発する
土 水 光 みんなの助けを得て瑠璃色の花となるんだ」


私は流される竹日の丸
自然土手に我は懐古するレコード盤
逆33回転 ザーザーこもったフォノシート音

懐かしい田舎家で終わりたくない


自然土手のアナログ力におされ嗚咽をあげた
パタパタと風切る竹日の丸
失いかけたアナログ力へ回帰
私は今 自然土手の雑草古道へ立ち上がる


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