望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

誰かぞ蜻蛉に羽黒


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誰かぞ蜻蛉か羽黒 


孟宗竹は竹藪の王者と波及する原っぱ
王者は王者の節を重ね風雪を刻んだ襞を寛容として原っぱに日陰の礼状


原っぱ癒し系の疑似色
弱肉強食に追い落とし
誰かぞ飛来する蜻蛉

緑金の裸体 黒い羽はゆらゆら傘に仕立て雨風を呑み込むことで緑金を増す
裸体に有用な節を一二三 積算した地学 天文 生物力を治めて ヒラヒラと羽の剛性感に融通は込められる
優柔不断 融通の効かない個体は羽黒のまま


誰かぞ誰だ羽黒
実地現場に飛ぶんだ
飛び立った瞬間から
体内の襞は海を見据えよ

山の峠から高低の修羅場を割って塩風は経験値の襞を容易く酸化するぞ
蜻蛉に言い聞かせたのは誰ぞ俺だ 俺は羽黒蜻蛉になる筈だった

原っぱから竹原に幼少幼心は原点

俺は塩風に錆びつかせた人間値を高めたい


俺自信を劣化させる羽黒
漆黒サングラスを外した
羽黒蜻蛉の複眼270度能力が見ている空にいつの日にか


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