望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

蒼深き寒冷


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蒼深き寒冷


蒼深い山道に峠を試みる
折り返す山道を登る徒労
折り返し点は途切れる徒労
直線で斜面を登る日々


頭髪は湯気たち反り返る
老いも若きも反り返る
一ヶ所を弾くと海老ぞり
斜面を転げ上がる速さ

段ボールを尻に滑ろう
真底より出口にとどきたい

せめぎ凌ぎあって摩擦熱

熱に犯されて震撼する


蒼深き寒冷に青息吐息

神仏の導く峠は何処ぞ

ここぞあれ神通力
時の出口を待っている


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