望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

ふくよか半円


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佐喜浜町の放牧牛

 


室戸半島 海 山 川 素晴らしい自然の宝

観光地とは違う無名な場所ながら ここは室戸ジーオパークに属し正式な観光地だ

 幾度 尋ねても新しいなにがしかの発見がある

 

室戸市佐喜浜町 佐喜浜川をさか上ること1時間 小坂山を仰ぎ見る平地に ジャージ牛の放牧場にたどり着いた
新鮮な緑の草 ゆったりと流れる時間 広々とした放牧場で牛たちはのんびり 生き生きと草を食べている


そんな牛たちを見ながら 私は藤井フミヤ「TURE LOVE」を口ずさんでいた
山の5月 爽やかな風  

新緑のみずみずしい小坂山 小坂山の天空には白い雲浮かぶ青空

 

 

ふくよか緑色半円


緑色の肌に挑んだ生半可

三十億年comma以下

水色に彷徨う寸前

千枚通し突き立てた時間

何億歩の踏みつけから再生

手をあわせ大地にあるより
両足をかけて緑色


ふくよかな半円に緻密構造

三十億分一秒を過ごせない
粘土の化石にさえ疎まれる

千枚通しにみみず腫れ
静脈瘤の破裂が筋にはう
肌を割って雫は大河への扉
濁流を塞き止める光り

 

三十億年に一秒の感触
三十億分comma悔悛
きっと一秒の成長へ


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