望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

ミニトマトにぬれて


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ミニトマトにぬれて


イカ畑の空 昼間月に自己を重ねる
私は沈むより愚か過ぎて夢遊病
ミニトマトから本トマトへの道標
青トマトだと契る痛切
私は不満を洩らして鍬を打つ

 

あの朝に君とは ほろ苦いトマト

その外 心象は野菜サラダを断った
今 君とは青トマト 明日は夜露に溺れそう
いつか君とは 血色よし本トマト 

 

 歯茎にはざかる焼きリンゴ飴 溶かすより雪景色にあろう

追想を君色の熟成と頬張って
ミニトマトの雫にぬれて


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