2024-01-27 空き家に紡いで 思いダイヤル 空き家に紡ぐ 蔦に蔓延られた空き家郵便配達 宅配便も行き過ぎすうっと古びた光景に紡がれる 黒ずんだ箪笥に古びた着物 赤子をあやす人は手拭いにモンペ姿 凍える夕暮れに立ち向かった 両手を合わせ悲境であろうと 家人は去り際に数えた唄 感傷にしたり観賞している他人 蔦を切り裂いてどうにか 内部に混沌する事象を嗅ぎたい 古びた暖簾はすきま風に揺らぐセピア色 空き家は薄暮にゆらゆら 唱歌にゆらゆら茅葺き屋根幼少時代は走馬灯でゆらゆら懐旧を紡いでほつれていく