望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

礼節なきドブ板


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礼節なきドブ板


側溝の上を歩いている
誰もが無意識なのだ
コンクリート溝蓋きれて鉄の溝蓋 
網目から雑草が覗いている
露草の花はドブにおりた何だろう

側溝は農業用水路でありながら汚泥の堆積するドブ溝だった

 

汚水の悪臭 汚泥は凄絶なまでの排泄物
ブクブクと泡立つ音にネズミ ボウフラ 蛆虫
意気盛んに最高の祝盃を上げていそうなドブ溝


スマホを見ながら自転車をこぐ娘たち男よ
ドブ溝の上で無意識に生理現象 食物に感謝するべきだ
俺は俺達は家族を愛し養えるのも食物を消化 あとは任せすぎる


我々はドブ溝の蓋になれないドブ板
側溝を踏みつけて歩いていくことを意識するべきだ


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