望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

業を剛と均して百姓家

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百姓家


野菜の煮物 麦飯ふるまわれそうな百姓家
百姓家の御膳を開いてしまった尼寺 にわか尼
にわかに浮き足立おののく
質素 変哲もなくずっと尼寺は浮世離れ離れて山中
浮世へ未練は壮絶な女の業

世捨て人は浮き草


浮世離れの山んなか
百姓の業を土と均して自給自足の壮絶
山山に逃げ込めば棘に傷だらけ

獣道を辿れば跳ね返される
責めても憩い感応
樹液に密集する昆虫たちの見事さ
夏 猛暑をしのぐは谷 谷川 蚊取り線香 縁台 団扇 浴衣 一時の納涼は夕涼み 


百姓の業を剛と耕し自給自足
此処にたった時から百姓家
崩れる落ちるまで百姓家
壮絶な迄に達した百姓家


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