望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

百姓平野に空模様


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百姓平野


その広さは嵐の前触れ 

竜巻と自虐の合間見える合戦場

男の面積感覚は麻痺して音無き風鈴

 

広大な生活圏に疲労する肉体は閉所恐怖症
自己改革と開墾 
鍬を持たぬ男は追究される妄想苦悩
現代 現実の逃避行は妄想

妄想
百姓平野に男の求愛は藻屑と夢想花


遠雷は風 山 百姓平野に轟く雷鳴
侵略される稲原 
青い稲光に怯え男の内向性は牝猫を愛おしみ
牝猫に一人芝居を演じられて飼い慣らされる主の稲原


近景 住みかに安住
もう一歩遠のき広範囲を見渡して風鈴の音色は元通り響き始めた


百姓平野の番人 遠雷に覚醒
百姓平野の農道に男として合間見える


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