望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

イラクサ部屋


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イラクサ蔓延る部屋


イラクサ部屋


イラクサ蔓延った日常部屋を行き戻り

こんにちは イキイキ山河にありて幾年歳
誰かさんよ 声を掛けたい

あんた誰かさん違うのか
次から次 玉水を蓄えたイラクサ部屋

話し掛けたい言葉でつまづく

おーい猫 こっちこい子

路地を横切ってふてぶてしく走り出すどら猫
あーあ 行ってしまうか


蔓延るイラクサ部屋から冬へ潜り込んで行く
山を駆け上ってまだまだ霧中

河幅を満面にして水粒の記憶は玉水でさらり
あした地下水に還ろうと大地を示す普遍水蒸気


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