望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

ハチ公は花の宿


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ハチ公は花の宿


ハチ公のママは晴子
「はっちゃんママよ」
心底は荒波打ち寄せようと この呼掛けで晴子は波穏やかな湖水にポッカリと浮かんでる


四季折々に晴子の庭

チューリップ バラ 向日葵 コスモス 花*花はスポットライト
冬 松葉は鋭き剣先で春を覚醒 
モッコクの赤い実にメジロはジャグリング 
晴子はつんのめりながらも凹凸の道を遠回り

ハチ公は前に後ろに回ってワンワン
晴子の背骨を気遣う様に鳴き声はジャグリング


晴子は毎朝毎夜
一人息子の二世代住宅へ
夫婦仲良くと文字を読みあげる
母と言う響きはいつの間にか封印して胸の奥深くへ晴子


晴子はハチ公と花の宿

「はっちゃんママよ」
ハチ公へ呼掛けはかん高く
晴子はハチ公と花の宿から余生の散歩道


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