望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

なりすまし梨


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梨という読み方


梨 この漢字をナシ リと読むのか 読めるのか
学習して叩き込まれたものにしか読めないのではないか
学のない私は漢字について感じるのです 当用漢字 その他の漢字にしても正論的成り立ちであろうが 何点と数字で数学的理論では成り立っていない 短絡的にいえば こじつけであると解釈してもよい この漢字はこう読めと学習する 半強制 コントロールされて右になれみたいだ
一寸法師三分の考え

 

子供時代 我が家の庭には梨の木が植わっていて 夏には梨がじゅずなり 祖母が収穫して食べさせてくれた 

夏の果物では梨が大好物である 当時 徳島県名産 鳴門の梨より鳥取県二十世紀梨を母が買ってきて食べさせてくれナシの思い出はつきない

 

なりすまし梨

 

赤く腫脹する昼間の皮膚

梨を赤くさせた林檎を噛む
口に入れるまで毛虫ゾーン

氷解する南極から 無臭の赤に進攻せしめても天上を見据える

受難者同士で寄り添い 猿の毛皮を敷いて 毛ずくろいに固まる手を厭う


赤トンボの羽をおる扇風機 
天の川を渡る舟帆を揺らせる  星を背負う心根を回して梨色
天の川を流れる星を持ちきれない赤


皮を剥がして水分と甘い囁き 旨み成分を飛散させる欲望

天の川に住まい天の川は遥か成りすまし梨


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