望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

高純度結晶

コオロギ魂

秋服 秋冬はコーディネートでお洒落 ブルゾンも必須アイテム1980年初頭 テレビドラマ 甘く危険な香り 根津甚八がブルゾンをかっこ良く着こなしていた 私は根津甚八のブルゾンに似たジャンバーを着て根津甚八に生りきっていた十代後半からファッションに目覚…

母さんの輪っか

食欲の秋 カレーうどん 小学校時代 給食に出てきたカレーうまかった どれほどウマかったかと言うと「素朴なお母はんの味」なんせウマかった 給食当番の時は 自分のアルマイトの器にモリモリとカレーを入れた 当番の特権 ちぎった食パンにカレーをつけて食べる こ…

紺碧を守り抜く

最寄り駅はビーチ 田舎の臨時駅season off・平穏な夏には海水浴で賑わっていた砂浜が、新型コロナ 天候不順で 潮騒の音だけが響いている。徳島県海部の田井ノ浜が一番美しく輝く季節は秋 秋の訪れは間近 水は澄み渡り潮風が頬をなでた。透明感のある空気、数…

波は降りしきる

東洋町甲浦 白浜 今日は何故か 目的もなくさ迷った気がつくと高知県東洋町甲浦にいた 遠浅のビーチがあり 夏は海水浴で賑わう 白浜ビーチである私が初めて訪れた時の白浜ビーチは 何にもなく本家ビーチがあるだけだったが 今は道の駅が整備され 特産品を取り…

地道にジェミニ

夏の苦手害虫 休耕田に雑草がはえる早さに驚愕 近辺では稲刈りが始まった せっせつと草刈り 異常にコオロギが大量発生していたのだ 例年とは比較にならない数 秋虫のコンサートが始まる時期 我が家の周囲ではコオロギ キリギリス クツワムシ マツムシの鳴き…

杉林に銀河

杉一本へ帰還 煌々と杉林を照射する月明かり 月はねて夜空を月色に馴染ませようと杉山に降るよ 百分の1に始まり百分の二百へ分れ目 一本上り三本目で転がり月光を透かす枝を張れ杉林は続く 38万キロに月を仰ぎ杉山に育った裏山の夜空父へ銀河をはしらせる …

積年10X―year

梅雨の変遷 X年前の梅雨時期 農家に縄編み機 トーミなど百姓道具の納まった小屋が立っていた 屋根には朽果てることを象徴するように雑草 しとしと雨が地面に波紋を描く 雨小屋の倒壊を憐れむように小屋の姿をぼやかすのだった それだけの小屋なれど 江戸時…

なりすまし梨

梨という読み方 梨 この漢字をナシ リと読むのか 読めるのか学習して叩き込まれたものにしか読めないのではないか学のない私は漢字について感じるのです 当用漢字 その他の漢字にしても正論的成り立ちであろうが 何点と数字で数学的理論では成り立っていない…

精神平野

精神平野 ケバケバを纏うを所以尖圭を潰す近回り時計を発芽させる欲望に駆られる 小心を平野に隠しての闘争遠回り近回り時計よサヨナラ 満たされる日々の路傍の石でよい のどかな牧場に巨体をゆする揺り篭 牛たる所以は牧場の仮想 雑念 追い越していた 野牛…

登頂へ向かう領域

197X年 ○○ 私はヤングオゥオー(^o^)だった ホンダCB50に乗って高丸山登り口まで発進 私のバイクは上り坂にとろく 何キロも続く上り坂ではエンジンが過熱 プルプルと音を発して停止 始動させてを繰り返し悪戦苦闘の三時間 登り口についてサンダル履き 50分で…

懐古 スワラジ劇団

197X年代 徳島県の田舎において 生で観劇する機会は皆無だった○○2年生の時 講堂でスワラジ劇団公演を観劇したのが最初だストーリーは覚えていないが イーハトーブと言う単語だけは頭の中に存在していた それは銀河鉄道の夜 公演だったのだろう生のスワラジ…

麦よ喜望峰

高松市 多肥上町の麦畑 高松市中心部より南 直線で5キロの郊外で麦畑を発見した多分 讃岐うどん原料となる麦畑だと推察した讃岐うどん原料90%は 海外からの輸入品だそうだ それ故に地元の麦畑讃岐うどん原料10%の小麦で有ってほしい地元 高松平野で収穫され…

ガーデニング詩歌

ガーデニング詩歌 家の敷地で毎年 緑のカーテンは展開している去年に引き続きゴーヤは種蒔きから三週間経過 発芽なしないので昨日 ゴーヤ苗を購入して移植した本年は休んでいる畑 五坪ほどで野菜キュウリ 枝豆 にら ホウレン草花はコスモス ホウキグサを向日葵 …

今日の空を明日へ

今日の空 春より届いた水色の手紙だ あべ静江 ヒット曲 みずいろは涙色そんな便せん((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ 歌を口ずさんで水色をプラス思考にとらえた ビリジアン絶唱」 ビリジアンの手紙は届く 山 平原に光のつぶてビリジアンに生かされる ビリジアンの壁に…

テーマパーク盛衰

テーマパークの盛衰 私の思い出に残るテーマパークは修学旅行で初めて行っ奈良ドリームランドだ 慰安旅行 個人的に一番多く行ったテーマパークゲート付近がディズニーランド風 徳島県にない規模で田舎者にはドリーム 夢のような場所だった 京都太秦映画村も…

春懐より狂想曲

春懐より寒暖差は狂想曲 桜サスペンスに一憂はアラート時代ボックスはガタガタ 平安に腰掛けた貴族は優美 ウーンと香を焚いて桜木箱喜劇シナリオにウーンウーン 花切狭に板挟み紫式部 笑いを綴る桜木箱に苦悶 春と桜に微妙な電磁空間動機不順を距離計測ミリ間隔は凡そ曖昧な感…

緑ヶ丘にあれ

緑ヶ丘 ラジオから小学唱歌 おとぎ話のラジオ放送 児童はセピア窓から聴いてる昼間を冷静に描く児童 綿毛の着地点を追わない 両足で捕捉した野道の先キラキラと見つめた 声をかけたいオジサン懸命に君 君と窓をゆらす手を差し伸べる程に蛙ポツポツ湧いてくる星…

相合は藪椿

相合い藪椿 西日は斜面に光サークル ポッと包まれる温もり感藪椿二輪 ひそひそ声域目と目 勘ぐりを捨てる声かけ申し送りは真っ直ぐ不快湿気を密に溶かし 雨滴をさっと走らせる地に赤い傘を手向け母娘傘朝日に艶やか素っぴん 人庭にあらば山茶花 一枚より数千枚め…

とかく青石に鳴き波

とかく青石 はぐれ青石さん現住所 整地にたて割れ縄文ナイフチラチラ内部に硬度チラチラ海に偲ぶ花火は花弁地に埋もれまい反抗反旗とかく鳴き波か歴淳に大浪押し寄せる地の轟き引き込まれる花魂寸分先へ払い退ける誹謗踏み込む足裏の数に本望花火鎮魂を整然整地 盗掘…

青春勝手主義

青春勝手主義 パステル丸太は願い川 切って切ってもパステル素顔三無プラス青春勝手主義 全角度に切り込まれる 全方位に切り忘れ冷蔵庫丸出し傷痕に小心精魂原色を吐き出すパステルゲーム 青春主義はサンセット 自己主義へ新たな船出 青い海にプカプカ遊覧船 丸…

LED眼光

LED眼光 前照灯ビームはLEDビーム ビーム照射は人里を突く ビームにビーム指し違い雄鹿は白い雄叫びに結ぶ ピィ……ピィ…眼で慟哭雄鹿は川渡りへ方向転換月光を眼に自然スクリーン 古里峠に時節ロードショー 山恋し存在は山懐に春霞 ある時代は遠きになりつつ 未来予想図…

春めき駅

新生ビークルDMV 春めき駅 春めくめきめき銀河線路 鉄道敷石きらり難民性両手を出されても独自性 会釈はチラチラ難民性格片足を捕られボットン 片足を引きずっても感謝田舎銀河40%瞬きとおし 難民駅舎は春めきめくべき 難民駅に春めきにめきたい ぽっとんト…

カルスト林檎

カルスト林檎 カルスト岩石は飛び石無造作な美観は草草の人無音で足早やに一心石つぶてを拒絶 傷に嫌悪傷を我が物として広々 美的希少はカルスト林檎 硝子坂に歪さ投げ掛けて 草の臭いを香水カモフラージュ 破片を突き刺す優越酔狂我が生々しさへ陶酔 赤く熟すカル…

地中ミミズ

地中ミミズ 地中にミミズをすかすミミズならば考えた地球を食らい細菌と共存緑の森を育む土と生産原点は暗黒ダストを凝縮 出発は生産性と活性化微生物を産み出した母地球明度を地球誕生日だ グリーンとブルーの地球今岩盤に我等分子を注入比較する対象は自己…

天然原色

天然原色 竹藪の陰影に長時間滞り微妙な単色寒村に仕立てる 出口を探す疲労困憊は真っ白 焦燥感に黒ずむ出口 陰影より射す光りは短時間目覚めた梅一輪より始発ピカッと照射は天然灯台寒村に萎びさせたやわさ海を悟り塩辛さに呑まれる 天然原色を顕す金言 金…

自然行動

自然行動 周囲に鈍感 長いトンネルに塞がれる長いトンネル時間 闇が途切れる瞬間を引き寄せる 常識に捕らわれない心眼 移り変わる自然行動冬空に越冬つばめ寒冷日陰に梅花は純潔長い長いトンネル生活自然行動にふぁっと発見トンネル中に葛藤すれど滑落した土…

赤い伝来

赤い伝来 稲株よ刈田に深く執着稲藁よ切れ切れストローストロー藁に霜攻撃は痛烈切り口から奥底へ冷え冷え青白い星から閃光は降る明日はアッサリ草ぼうぼう 数百年続く執着も時なり 金金金を入れても金金金しがみつくほど赤は赤く鋸鎌の傷口はサクサク誰より…

高純度結晶

高純度結晶 寒波に合間見える感覚麻痺で遣り過ごす塩を吹く疼痛を掻い潜る天候不純に屈指ない素足動機不純を蹴散らす素足寒波に歯向かう素足 寒波を踏み倒す 寒波を飛び越す 寒波から大寒波へ変異 真水は凍結、して太陽へ氷河に不純物を遺せない紆余曲折を重…